プラチナの柔らかさを改良されたハードプラチナでさえチタンの硬さに比べればまだまだ及びません。
その硬いチタンも、身のまわりの金属によって磨耗します。
たとえば岸壁の堅い岩であっても波に侵食されていきます。それと同じように、プラチナもゴールドも服にこすれたりするだけで毎日少しずつ目減りしているのです。数年経って、新品と隣に並べて比べるひとはいないので、だれも気がつかないのですが、ゴールド製ならば、買ったときにあった細かい装飾は磨り減っていると考えられます。
こういった磨耗に対しては、チタンはプラチナの2倍長持ちします。チタン製なら貴金属の倍の硬さと考えてよいと思います。(ハードプラチナの1.5倍です)
ダイヤモンドを10とするとチタンは6、プラチナは4
となります。
キッチンのステンレス鋼や、大理石に手で触れることもありますし、たとえば砂場には硬度7に相当する石を砕いた砂も混ざっていますので、プラチナもチタンでさえも磨耗してしまうことになります。
とはいえ、日々目減りしても、消えてなくなるわけではありません。チタンであれば気がつかない程度の磨耗です。
指輪の重ね着けについて
細い指輪を重ねてバリエーションを楽しむ着け方があります。重ねる順番を変えるだけで変化があり、TPOに合わせて、選ぶこともできます。
指輪どうしがぶつかるということが起きます。ゴールドとプラチナを重ねて着ける、あるいはプラチナとチタンを重ねて着けて、衝撃はどうかというご質問をいただきます。
プラチナがダメージを受けるとすれば、それはダイヤが飛び出してついている場合、チタンに当たってしまうような形状なら注意が必要です。
日々のご愛用で、ものを握ったりつかんだりした際に受ける衝撃と比べれば、重ねて着けている指に収まった状態での指輪どうしの衝撃はあまり気にしなくてよい程度だと考えられます。
品位とはなんでしょう。金も銀も純粋なままですとやわらかく、歪み易いため、少量の銅などを混ぜて硬い合金にしてあります。そうした合金の品位を金999や750といった数字であらわしています。
貴金属製品の品位証明造幣局では、見た目でわからない金属の品位を証明する刻印を入れるということを行っています。ただし、デザイン性がそこなわれるため、一般にはとても人気が低い刻印となっています。