耐久性テスト結果:ハードブラックチタンリング比較 マリッジリングのオーダー

実験報告

ブラックチタン
ブラックチタンの結婚指輪

IPとハードブラックチタンの違いを検証します。*イオンプレーティング(はげ落ちるコーティングのこと)によるブラックをテスト

はげ落ちないウルトラハードのハードブラックチタンはこちらブラックチタンリング

チタンの黒っぽい色の処理は3通りあります。見た目では変わりませんが、耐久性は大きく違います。

1.ハードブラック

2・カーボンカラー(当社オリジナル):天然

3.ブラックチタン(プレーティング/色の塗布):人工

当社のカーボンカラーは天然のチタンの色ですが、人工的なブラックチタンのブラック加工だけは、特殊な工程を発注する製法です。IP=イオンプレーティングという、コーティング加工によって生まれます。

当社のほかのすべての色はチタンの自然な不働態皮膜ですが、ピアノの光沢のようなブラックチタンだけは工場に発注し人口的なコーティングを試すことにし、2005年より耐久性をテストしていまいりました。この、特殊設備への発注が必要なチタンイオンプレート法を当社で採用するかどうか、耐久性を実験使用した結果を報告します。
天然のチタンカーボンカラー 
こちらは天然のカーボンカラーによるリングviviamo

 

結果

 

:人工のIP(イオンプレーティング)によるナノチタン塗層はハゲ易い。それに対し、ハードブラックチタンは、釘でひっかいてもはげない。

結論: IPブラックは販売しない

比較:当社で行う自然な炭化チタン仕上げカラーは、ブラックに近い濃い干渉色で、独自の技術で研究した色加工です。チタン自身が生き物のように表層に生成する保護膜です。

いっぽう、耐久性をテストした、イオンプレートされた黒というのは、普通の酸素のあるところでは出来ず、特殊な真空設備に外注して、ナノ単位のチタン粒子を蒸着で塗布加工してもらう方法です。

不働態皮膜であるブルーやカーボンカラーを日焼けした素肌とすると、イオンプレートによる青や黒は、ファンデーションによる化粧肌に例えられます。経年変化で、双方、元の素肌にもどってしまうものの、不働態皮膜の方は自然に素肌にもどっていくのに対し、イオンプレートの黒いチタンの方は、色落ちというより、はげおちるような取れ方をしています。

イオンプレートされた黒いチタンは、残念ながら美しいのは最初のうちで、使用するうち、金属に当たらなくても、指につけているだけで短期間で部分的にはげていきます。

マニキュアの塗層のようなめっき状のコーティングなので、はげ落ちた部分は、地の色がはっきり見えてしまうため、そこだけ目だってしまいます。チタンの地の色というのは、百円硬貨のような普通の金属の色です。当店では、不自然なイオンプレーティングによるブラックチタン加工はおすすめできないと判断し、3のIP加工をしないかわりに、1のハードブラックチタンと、2の天然の黒に近い自然な炭化仕上げ(カーボンカラーと呼びます)の2種類をご提供することにいたします。

永年の使用により磨耗は避けられないながら、IPとは違い、1のハードブラックチタンは、耐久性において、群を抜いています。プロドットコムではハードブラックチタンと、カーボン加工=素材のそのままの美しさをお勧めいたします。

炭化チタン仕上げカラーはもっとも難易度の高い色加工です。
チタン独特の干渉を伴う不思議な反射をし、光の当たり具合、見る角度により変化します。
これは、皮膜の厚さに関係があります。

この皮膜というのは、外から人偽的に与えられた色ではありません。チタンが外からの酸化に対して自分の身を守ろうとして生成する保護膜の色がチタンカラーです。
保護膜の出来方により、厚みが変わり、発色も違って見えるというわけです。


黒い指輪シリーズ

チタンブラックハード参照

ハードブラックチタン

ブラックチタンの黒のカラー比較

構造色の黒

カラスの羽根

カラスの黒色の構造色カラスの羽根の黒は色素によるものではなく、構造色という羽毛表面のミクロの構造に起因するもの。良く見て見ると青みがかった黒、紫がかった黒。
構造色とは: 入射した光(波長)が微細構造によって散乱や回折、 干渉することによって生じる黒。 玉虫のような金属光沢や、 鮮やかなシジミ蝶の羽も構造色。 これらの発色の要因は、肉眼では見えないほどの微細な表面構造に起因。 薄い多層膜構造や、顕微鏡で見ないとわからないほどの微細で規則的な凹凸によって生じる光の干渉や散乱の結果、 特定の波長(色)を発します。

 

ベンタブラック

黒過ぎてブラックホール 最高の黒さ:ベンタブラック 光が当たってもまったく反射しないと黒すぎて何も物性が見えなくなります。つまりモノとしての質感が見て取れない状態です。漆の黒と、ベルベットの黒、質感が判別できる黒です。チタンもメタリックなチタンブラックの色を感じ取ることができますが、このベンタブラックは黒過ぎて何も見えないといった形容があてはまりそうです。